ヴァイオリン製作 あれ・これ

弦楽専門誌『ストリング』に「知っているようで知らない名器の逸話」を連載していたヴァイオリン製作家、木村哲也がヴァイオリンについていろいろお話しします。ホームページは www.atelierkimura.com

今日の名器 Part 5. From Twitter @atelier_kimura

ニコロ・アマティ1649年作Alard(アラード)−彼の作品の中では小振りのバイオリン。輪郭、アーチ、パーフリングなど、あらゆる面で「優雅」という言葉そのものを楽器にしたような印象がある。幾何学的な完成度と言う点でこのバイオリンを超えるものは無いのではないか。

ちなみに、一般的に二コロ・アマティがストラディヴァリの師匠だったといわれるが、決め手となる証拠は見つかっていない。最近になって、ストラドにはルジェリとのつながりが強かったのではないかという説が有力になってきた。