ヴァイオリン製作 あれ・これ

弦楽専門誌『ストリング』に「知っているようで知らない名器の逸話」を連載していたヴァイオリン製作家、木村哲也がヴァイオリンについていろいろお話しします。ホームページは www.atelierkimura.com

今日の名器 Part 4. From Twitter @atelier_kimura

カルロ・ベルゴンツィc1732年作「Perkin(パーキン)」伝統に根付いた新しさとはどのようなものかを教えてくれるバイオリン。ラインの流れ、アーチの美しさは秀逸。ストラド、デル・ジェス、ルジェリの良さを絶妙にブレンドしながらも彼独自の方向性を打ち出した作品。奇美博物館蔵

ちなみに、名器には名前がついていることが多い。たいていその楽器を過去に所有した人の名前になっている。もちろん以前紹介したメサイアやキャノンなどの例外もあり、最近になって付けられた名のなかには「ターミネーター」などというものもある。遊び心があるというか、ふざけているというか。