ヴァイオリン製作 あれ・これ

弦楽専門誌『ストリング』に「知っているようで知らない名器の逸話」を連載していたヴァイオリン製作家、木村哲也がヴァイオリンについていろいろお話しします。ホームページは www.atelierkimura.com

今日の名器 Part 3. From Twitter @atelier_kimura

アンドレア・アマティc1566年作「Tullie House(タリーハウス)」−バイオリンの始祖といっても過言ではない彼がフランス王Charles IVに作った小ぶりのバイオリン。シンプルだがとても洗練されているまさに完成された楽器。ストラドの、デル・ジェスの原点。

ちなみに、年代の前にcとあるのはcirca(およそ)の略。本来作られた年代はラベルに書かれているが、オリジナルのラベルが取り外されている楽器が数多く、このような表記がされることがある。アンドレアは二コロのおじいさん。