秋の展示会が近くなってきました 気候も秋らしくなってきて、過ごしやすくなりましたね。 以前お知らせしたジャパンマスターバイオリンメーカーズ主催の展示会の準備で追われています!今回は海外から友人の製作家が参加したり、国内からも新しいメンバーが…
今秋、Japan Master Violin Makers主催の新作絃楽器展『VIOLIN EXPO in SHIBUYA』に参加します。 日時:2019年11月8日 (金)~2019年11月10日(日)会場:l’atelier by APC ホール Debussy東京都渋⾕区東 1-26-30 渋⾕イーストビル1F https://www.lestudi…
ホームページを更新したのと共にブログも統合しました。新しいエントリーは Journal | バイオリン製作家・木村哲也からご覧ください。
岐阜県大垣市スイトピアセンターにおいて、3月21日から4月12日まで展覧会『音作りの裏側〜ヴァイオリン職人:匠の作る音と形』を開催します。 「カガクのトビラ」がテーマのこの展覧会。子供たちが持っているだろう「なぜ?」、「どうして?」に答えるだけで…
4月11日、12日に大阪で行われる展示会のお知らせです。 私も今年から参加することになった、関西弦楽器製作者協会。毎年、大阪市中央公会堂で展示会を開いていますが、今回はいままでよりもさらにスケールアップ。総数37名の個性溢れるバイオリン職人と伝統…
今年から関西弦楽器製作者協会に新メンバーとして加わることになりました。年に一度行われる展示会も含め、皆様にお会いできる機会が増えることと思います。これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。
新しいモデルのバイオリンにとりかかる際には、まず適切なモデルを過去に作られた楽器、大半の場合ストラディヴァリやグァルネリといった有名な名器、から選択し、その輪郭を写すという作業から始まります。そして、写した輪郭を修整し、それをもとに製作の…
鳥取県三朝町にある、みささ美術館においてバイオリン職人が集まるワークショップが3月23日〜26日の4日間にかけて開催されます。国内初の試みとなるこのワークショップ。海外からも講師を招きセミナーを開催するだけではなく、「誰もが教え、誰もが習う」を…
この度、国内唯一のバイオリン博物館、みささ美術館の展示資料の制作を依頼され、快諾しました。 昨年夏、新館長岡野壮人氏を迎えて生まれ変わった『みささ美術館』。日本の「バイオリンの聖地」を謳い、弦楽器についての情報発信、およびコンサートの企画な…
アントニオ・ストラディヴァリが1719年に製作したヴィオラ、『マクドナルド (the Macdonald)』がこの春、ロンドンのIngles&HaydayによってSotheby'sを介してオークションにかけられます。
『知っているようで知らない名器の逸話』*1でも取り上げたカルロ・トノーニのヴァイオリン (Carlo Tononi 1723) 。再びじっくりと調べる機会に先日恵まれましたので、その際に撮った写真をいくつか紹介します。 *1:弦楽専門誌『ストリング』2012年7月号
アントニオ・ストラディヴァリによって1715年に製作された『リピンスキー ("ex-Lipinsky")』 が先日盗難にあったのは国内でもニュースになり、ご存知の方も多いでしょう。
グァルネリ・デル・ジェス『Kemp (ケンプ) 』のコピーが完成しました。
私の製作した楽器と共に、製作過程、普段使用している道具などを展示した『音作りの裏側展』が今日から9月1日まで岐阜県池田町宮地 土川商店『場所かさじゅう』で開かれます。
私がニスを塗るのは通常1層か2層、多くても3層までだと言うと、驚く人が意外にたくさんいます。私が使うようなオイルニスに比べて非常に薄いアルコールニスを使用する職人が国内には多いため、ニスというものは何十層にも重ねて仕上げるというイメージが浸透…
『知っているようで知らない名器の逸話』でも取り上げた名器、グァルネリ・デル・ジェス1741年作『ヴュータン』("Vieuxtemps")が昨年末に売れたそうです。売りに出されたのは2010年のことなので、随分時間がかかった気がしないでもないですが。
ロンドンにあるオークションハウスの老舗、サザビーズ(Sotheby's)が今年からヴァイオリンなどの弦楽器を扱わなくなったそうです。
昔の写真を整理していたら、イギリスで営んでいた工房の写真がでてきました。 メインの作業台しか写っていませんが。 この作業台、ワークベンチはヴァイオリン製作学校時代から使っていたもので、ベルギーに引越しをした際にも解体して持っていきました。製…
ヴァイオリン製作の工程の一つである、リブ(側板)の切り出しと厚みだしを動画にしました。 ヴァイオリン製作 リブの切り出し、厚みだし
前回の「ニスの話」では、マルチャーナ・ニスの作り方を説明しました。マルチャーナ・ニスはオイルニスの基本といえるもので、調合する樹脂の割合や種類、又は調理の仕方を変えることによって様々な特性を持ったニスを作ることが出来ます。今回は、バルサム*…
私の工房では、修理やアンティーク仕上げの過程でリタッチ*1する際にはアルコールニスを用いますが、製作では基本的にオイルニスを使用します。 「ニスのレシピ、特にオイルニスの作り方は他人には絶対教えない」 という方もみえるようですが、私は教えてほ…
私が最も頻繁に使用する道具は何だと思いますか? ワークベンチ、作業台です。 台も道具の一つ。特にヴァイオリンを作るとなると必要不可欠な道具といえます。 作業の基盤となる台の表面には、様々な傷やニスの染みがついており、年季の入った顔をしています…
「コピー」または「レプリカ」と一概に言っても、いろいろ種類があり、その製作方法も様々です。ここでは、オリジナルとなるヴァイオリンから輪郭をテンプレート*1にする手順を紹介します。 これは、あくまでも「こんなふうにやるんだよ」という紹介にすぎま…
ワークショップ・モデル、2013年春からアトリエ・キムラにて製作、販売を開始することに決定しました。 ワークショップ・モデルはいわゆる工房作の楽器となります。 オーダーメイドの楽器は、材料の選択から仕上げ、そして綿密な調整まで全工程を職人、木村…
国内で活躍する4人のバイオリン製作家が、11月5日(月)から7日(水)にかけて、を製作するイベント『バイオリンレース』を開催します。1日あたり8時間、3日間で合計24時間をかけてガーダニーニ(G.B.Guadagnini) のコピーを白木で演奏可能の状態に仕上げます…
現在、ジュゼッペ・グァルネリ・フィリウス・アンドレアのコピーであるチェロを仕上げています。 今回は下地処理を施したスクロールをお見せします。着色したニスを塗り始める直前の状態です。
弦楽専門誌『ストリング』でコラムの連載を始めてから、早くも二年経ちました。 これを機会に過去の連載で取り上げたヴァイオリン製作者/楽器の一覧をここに載せておくことにしました。興味を惹く記事が見つかりましたら、ぜひ、バックナンバーを取り寄せて…
良いニスってどんなもの? ヴァイオリンの話をすると必ずといっていいほど出てくる「ニス」。良くも悪くもヴァイオリンの見た目に大きく影響を与えます。あまり楽器本体のことは知らないよと言う人でも「このヴァイオリンのニスは少し赤すぎて恥ずかしいなぁ…
アンドレア・グァルネリ1676年作「Conte Vitale(コンテ・ヴィタレ)」 -これ抜きでヴィオラを語ることはできないであろう一品。現在作られる新作のモデルになることが多く、丸々としながらも不恰好ではないその作りはヴィオラという一種特殊な楽器に適している…
ここでは利き耳テストとしましたが、これはようするに楽器の聴き比べです。最近日本でも某テレビ番組で過去の名器とその他を聴き比べるという企画があったそうですね。私はまだ帰国していなかったので残念ながら(幸運にも?)見ていませんが。 近年行われた…